第5回
西洋ぜん処「すがの」 南大塚2丁目44番2号 晴和ビル1F
 12月になると、大塚の街ゆく人の足取りも速く、心なし慌ただしく見える。
そんな忙しいときほど、ゆっくり食事をしたいと思い、洋食店「西洋ぜん処 すがの」を訪れた。(場所:HP上マップ参照
 店はオーナーシェフの菅野さんの腕前を見ることのできるカウンターやテーブル席があり、少人数のパーティー向きの席もある。
 仲間数名で来た私達はビールを飲み、本日のおすすめが書かれている黒板に目をやる。その中より、「青鯛」のカルパッチョ、「生クジラ」の刺身、「殻付き牡蠣」のオーロラ焼きなどを注文した。カルパッチョはその日仕入れた新鮮さが良く伝えるもので、事実、翌日には「青鯛」から「ほうぼう」に替わっていた。
「生クジラ」の刺身はやわらかく、にんにく醤油との相性は抜群で、あっさりとした中にも独特の甘さと旨さを併せ持つ。忘れものを取り返した時のような喜びに出会えた。「殻付き牡蠣」のオーロラ焼きは、生で食べられるものを、オーブンで焼き上げていて、熱さとともに濃縮された牡蠣のうまみを味わえる。どれもリーズナブルな価格で用意された数種のワインの中から、ひとつを選んで飲み、「タラモサラダ」、「カニクリームコロッケ」、などもつまみとして食べてみる。どれも手作りのうまさが際立つ。
 そして特にお勧めなのが「ピザ」。生地の上にトマトソース、チーズ、オニオン、バジルを使用したシンプルなものではあるが、本当においしい。生地は薄めではあるが、適度な弾力でモチモチしている。焼き立てなので、チーズがこぼれるほど溶けて、唇が火傷するほど熱い。デリバリーで味わえない食感だ。注文してから時間がかかったのもご愛嬌。「おいしいものを食べるには時間が必要。」と思い知る。
 酔いも進んだあと、ペペロンチーノ、サイコロステーキ、ハンバーグなどを仲間と分け合い食べた。ペペロンチーノは大盛りにしてもらったので満腹になる。幸せな気分で店を出た後に、一句。

師走にも 待ちにうまさの 洋食や

 後日、熱々の「ピザ」が食べたくなり、再び店を訪れた。するとこの日は盛況。奥のスペースは団体が占め、年配の人達が同窓会らしき集まりで盛り上がっていた。「すがの」はお酒の種類も多く、日替わりランチメニューもあり、年齢に関係なく楽しめる、使い勝手のいい店である。


お料理の数々(写真が3秒毎に切り替わります)
西洋ぜん処『すがの』
東京都豊島区南大塚2-44-2 晴和ビル1F
電話:03-3946-6008